立った!歩いた!しゃべった!……わが子の成長の喜びを重ねていくうちにママ・パパの脳内で点滅しはじめる「トイレトレーニング」の文字。いつから?どのように始めたらいい?
厳密には、トイレトレーニング開始の目安となる年齢はありません。専門家のアドバイスを参考に、お子さんのタイミングを見ながら、ゆっくり始めてみましょう。 

専門家:中野美和子(さいたま市立病院/小児外科医)

【目次】
トイレトレーニングを始めるタイミングは?
トイレトレーニング、何から始める?
自主的にトイレに行ってくれるようになるには?

トイレトレーニングを始めるタイミングは?

息子が1歳半になり、試しにトイレに誘ってみると嫌がります。「早めに始めて大変だった」という話を聞くし、どのようなタイミングで始めればよいか迷っています。 

子どもの発達状況が目安に

トイレトレーニングを始めるタイミングは、それぞれの子どもの発達の状況によります。「歩く・立つ・座るが上手にできる」「自分のおしっこやうんちの感覚を、身ぶりや言葉で伝えられる」「おしっこの間隔が2時間以上あく」の条件が整っているかどうかを目安にしましょう。目安に達していれば早めから始めてもよいですが、3歳ごろからでも問題ありません。(中野美和子さん) 

トイレトレーニング、何から始める?

子どもが自然にできるようになるまで待ってもいいでしょうか?

「おしっこ、うんちはトイレでするもの」と教えておく

トイレトレーニングを行動に移す前から、「おしっこ、うんちはトイレでするもの」と教えておくことが大切です。「お兄ちゃんお姉ちゃんになる=トイレでおしっこ・うんちができるということ」と子どもが認識できていれば、トレーニングがよりスムーズに始められると思います。(中野美和子さん)

起床時・食事後・就寝前などに声をかける

朝起きたとき、食事のあと、昼寝の前後、夜寝る前など、トイレに行きそうなタイミングで「おしっこはどう?」「チィチィする?」など、ふだん使っている言葉で聞いてみることから始めましょう。大人でも習慣的にトイレに行きたいタイミングがありますよね。自分が行きたくないときは、子どもも行きたくないと思います。(中野美和子さん)

自主的にトイレに行ってくれるようになるには?

子どもの様子をみて、トイレのタイミングを予告し、そのつもりになってもらう

たとえばテレビを食い入るように見ているなど、何かに集中しているときは子どものタイミングではないため、「トイレに行こう」と誘わないようにしましょう。子どものタイミングを予測し、「この番組が終わったら行こうか」とおしっこタイムを予告しておく方法もよいでしょう。そうすることで、子どもが自分でタイミングを意識し、自主的にトイレに行くことにつながっていきます。(中野美和子さん)

(②③に続く)

©NHK
※本記事は、 NHK 「すくすく子育て」のホームページの記事を元に構成・編集・加筆しています。記事を読んでもっと知りたいことがありましたら、ぜひ「マムアップパーク by 健幸スマイルスタジオ」にご参加ください。お待ちしています!
※記事の内容や専門家の肩書などは2024年7月当時のものです。